日本大百科全書(ニッポニカ) 「笠原」の意味・わかりやすい解説
笠原
かさはら
岐阜県南東部、土岐郡(ときぐん)にあった旧町名(笠原町(ちょう))。現在は多治見(たじみ)市の南東部を占める一地区。旧笠原町は笠原川に沿う小盆地にある陶磁器工業の町。1951年(昭和26)多治見(たじみ)市に編入されたが、1952年4月滝呂(たきろ)地区を残して分村(笠原村)、同年町制施行。2006年(平成18)多治見市に編入、土岐郡は消滅。古くから茶碗(ちゃわん)などの和飲食器を生産しているが、1950年代になってモザイクタイルの生産が、順調な輸出の波にのって伸びた結果、県下の主産地となり、トンネル窯が多い。多治見と土岐(とき)市柿野(かきの)温泉を結ぶ交通路にあたる。
[上島正徳]
『『かさはら』(1976・笠原町)』▽『『笠原町史』全5巻(1984~1995・笠原町)』